(2) 毎日3ケース、全ての授業がケーススタディー、Boot Campと呼ばれるカリキュラム

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(2) 毎日3ケース、全ての授業がケーススタディー、Boot Campと呼ばれるカリキュラム

*当該内容は、坂本様にご許可を頂き、こちらのブログから転載させて頂いております。

■全ての授業をケーススタディーで進める。

ケーススタディーという学習方法があります。10~20ページにわたる事業の状況報告書が渡されます。これがケースと呼ばれるものです。それに対して、「どうするべきか」という問いが数個ずつあります。ケースは大抵ハーバード製かDarden製。

授業がケースで進むと、専門的な分野にですら、不思議と地に足をつけて考えられるというメリットがあります。理論を覚えるのではなく、物事の考え方の練習をするのです。いや、理論などは専門家に任せて構築するツールであり、リーダー教育である General Management としては、それを合わせてどう判断するかということを教育されるのです。

■1日3ケースの全米一厳しいというカリキュラムを組んでいる。

1週間分のアサインメントが前週の最終日に渡されます。それを毎日3ケースずつ進めるカリキュラムに合わせて準備をします。副読本なども指定されているので、ノンネイティブとすればそれらのケースを読むだけでも気が遠くなる思いがします。

ケースの分量は全米一多いです。2年間で合計700ケースほどを解いていきます。元来、アメリカ人学生にですらオーバーフローするように設計されています。外国人にはかなり負担が多く、日本人学生には恐れられてしまうのもそんなわけです。

実社会において、状況が徹底的に理解されて判断ができるということが稀であるように、ケースが多数あるというのは、そのシミュレーションだとも言われています。ハードワークが肯定され、その中からできる判断と決断を練習するような効果があります。

■1学年目は全ての授業を異なるクラスでも同時に進行させる。

1学年目は、全ての学生が同じ日程でケースを履修していくようにできています。マーケティング、オペレーション、財務、会計、組織論、数量解析、政治経済、コミュニケーション、倫理のコースが1週間程度の塊で次々とやってきます。

数量解析の授業で見つけだしたコンセプトがマーケティングのケースにすぐ応用できたり、財務から得られるキャッシュフローがオペレーションでの投資判断に影響するなど、ビジネスの概念がそれぞれ深くかかわっているという実態を体験できます。

■スタディーグループで準備をする。

多数のケースをそれぞれ3回ずつ味わうように設計されています。まずは授業が終わって家に飛び帰るようにして始める自分での学習です。夜8時ころにはスタディーグループという5-6名から成る学校が指定したグループのメンバーが集まってきます。7時間で3ケースを分析するのですから、ひとつにつき2時間強しかありません。

次にスタディーグループでそれぞれのケースについて自分がわかったことを教え合います。グループはそれぞれ元々のバックグラウンドが少し混じるように選ばれているので、例えば技術畑だった自分にとって、財務畑のメンバーからの知見はとても役にたったりします。2-3時間かけてそれぞれに準備ができたと思えたところで終わります。

すでに11時頃です。最後に復習をして翌日の授業に備えます。授業の準備をまじめにするのはコールドコールがあるからです。そして、教授の指揮のもと、60名で意見を言い合いながら進む授業は圧巻です。

結果的には一つのケースを、自分だけ、スタディーグループで、そして60名のクラスメートとで、分析していく機会が与えられるのです。そのたびに、自分の浅はかさを痛感させられるところが面白いです。
(以下次号に続く)

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